介護ソフトの活用で現場のヒヤリハット報告や申し送りがスムーズになる
介護ソフトの導入とその活用により、各要介護者へのサービス提供の記録が出来るようになります。スタッフ間での引き継ぎや申し送りも、介護ソフトを用いてのやり取りになることから、問題があった事案もスムーズに引き継ぎをすることが可能です。問題点も同様に引き継げますので、スムーズに申し送りをすることに繋がります。
介護ソフトの導入でケース記録が容易になること
介護保険制度では、行ったことや重要なことは全て記録が義務付けられています。その記録を、介護ソフトを利用して行う場合、そのソフトにもよりますが色々なやり方が可能となりますので、多くの事案についてもスムーズに申し送りが出来るものです。
要介護者によっては色々な病状や問題などを抱えているケースが少なくありません。むしろ要介護者だからこそ諸問題を抱え、介護が必要になっているわけです。サービス提供を行っているときに起きたヒヤリハットの問題も、スムーズに引き継げることで同じ問題をまた起こさないで済む可能性が高まります。
こうした発生した問題への解決は、いずれは管理者やケアマネジャーなどへと伝えられなければならないものです。ケアプランでの対処が必要だと判断されれば、そこに反映させていくことで問題解決を図ります。スタッフによるサービス提供時に起きた問題も、また起きないようにすることが重要であることは言うまでもありません。
問題が起きたままで放置をすることは考えられず、通常は改善を図ります。今までのケアプランに問題があったのであれば、その見直しに繋がっていくものです。必要なケアスタッフからの日々のサービス提供の記録は非常に重要であり、これらの積み重ねが次のサービス提供へと繋がっていきます。
ケアカンファレンスなどでも活用が可能
ヒヤリハットなどの問題は、サービス提供を行った介護事業者側に問題があった場合もあれば、要介護者側の行動によるものもあり、さらに複合的に発生したものもあります。したがってそれらを同じことが起きないようにするのが、事業者には求められるものです。
意識共有も大事です。特にサービス提供を行った事業者だけではなく、その提供前にケアプランの作成を行ったケアマネジャーにも情報が正しく伝わらなければいけません。ケアマネジャーはその情報を基にして、次のケアプランについての行動を起こすことにも繋がります。
ケアプランの変更特に在宅の場合については、必ずケアカンファレンスを開催しなければいけません。変更時もケアプラン作成時と同じように開催が義務付けられていますので、開催は必須です。このときただ単に開けばいいだけではなく、各サービス提供事業者からの日々のケアについても話を聞きます。
次のケアプランをどのように作成して実施に向けて対処を図るのか、関係者間での情報の共有化が重要です。ヒヤリハットの問題とその解決も同じように情報の共有化が図られますが、重大な事故に繋がりかねないものは発生しないための対応が欠かせません。
万が一、医療機関への通院が必要になったときには事故発生事案として記録しなければならず、さらに管轄している行政機関への届け出も義務化されています。
事故に繋がらないために記録するための介護ソフト
要介護者が医療機関に通院することに繋がった事案では、事故として扱うことが定められているところです。このときその事故の発生時間とケアスタッフなどの対応及び要介護者の家族への連絡なども、その詳細を記録しなければなりません。
それらの対応を行った結果について介護ソフトを利用して記録しておくことで、後日の問題回避に繋げられます。行政機関への報告では様式が定められており、その様式に沿って記入が必要です。
また介護ソフトでは通常は打ち出しすなわちプリントアウトが可能なようになっているのが通例ですから、その打ち出した結果を保管します。それと同時に管轄の行政機関へと報告を行うものです。
介護ソフトでは管理している情報を一元的に管理しますので、後日同じような問題が起きないようにすることはもちろんですが、問題発生を未然に防ぐための対応もその記録を基にして行います。また月日が経っても見直しがすぐに出来ることが容易になるため、同じ問題が起きないようにスタッフでのやり取りをしっかりと引き継げることに繋がるわけです。
すなわち事故の発生を予防することに繋げられることにもなり、そのことが非常に重要となります。ケアカンファレンスでも同じ事故の発生を防ぐための話し合いも行われたりするので、介護ソフトに入力された情報は確実に残すようにすることが求められます。
ヒヤリハットを含む要介護者の情報を適切に管理することが求められます。医療機関に通院などを要するような大きな事故に繋がらないようにするために、またスタッフ間での引き継ぎがスムーズに出来るためにも、介護ソフトの利用は重要です。